ももクロ 幕が上がる

を先日見てきました。

正直ももクロの元気の良さが苦手、歌詞も何を言いたいのか分からない所も苦手です。

ただ、周囲の評判の良さに軽い気持ちで観に行ったら面白かった。


主役の百田さんは演劇部の演出パート、脚本を担う役ですが
いつもテレビで見る元気な感じではなく、友人関係、演出、脚本構成に悩みます。

その表情が新鮮でした。

アイドルとしていつも笑顔でいる事が求められているんでしょうけど、
個人的に百田さんの元気さはどこか共感できない部分がありました。

元気すぎて、見ていて息苦しくなってくるんです。

僕はテレビでちょこっと見るだけの印象なので、ファンの人はそうじゃない百田さん
も知っているんでしょうけど。
正直この映画で悩んでいる表情の方が共感できますし、自分だけが悩んでいる訳じゃないし、俺も頑張ろう、って気持ちになるんです。

人を元気づけるって笑顔を見せ続ける事じゃなくて
自分の悩みや弱さを見せる事なのかも知れないなぁ、なんて思いました。

それを考えるとAKBのドキュメンタリー映画なんて意識的に悩んでいる姿を見せている所が上手いですよね。


悩んで傷ついてそれでも前を向く姿を見せられるとアイドルに限らず人は応援せずにはいられない。
だって自分自身がそうだから。
悩んで傷ついてそれでも前を向く人を応援することが、自分自身を応援する事だから。


映画自体も面白かったです。


少女達の青春であり、ももクロの青春であり、演劇部という部活の青春でもあり
”演劇”に囚われてしまった先生の青春でもあり・・・。

多少のセリフの棒読みもOKです。
正直最後の松崎しげるとか鶴瓶とかは完全に蛇足だけど。

ももクロ黄色の玉井さんはオイシイ役でしたね。こういう役はピンクの子がやるのかと思ってました。

楽しい映画です。アカデミー賞をとったバードマンよりも。