マッドマックス

面白かったです!

 思っていた以上にアツくて濃い映画でした。

マッドマックスの1~3をこの機会に見てみよう、

と思って見てみたところ全然面白くなく・・。

しかし、毎週聞いている

”ライムスター宇多丸のムービーウォッチメン

でべた褒めされていて、じゃあ見てみるか。と六本木のTOHOに行ってきました。

 

初めは、エネルギーが無いのにそんな高い所から水を放出出来る技術なんか有るんかい!

と突っ込んでいましたが。

 

ウォー・ボーイズのニュークスが自分の車は自分で運転する!と仲間と張り合い、

カーチェイスで仲間の勇敢な死に方を称賛するところで彼の価値観が表現されていて、そこから入り込めました。

 

自分が病で死ぬ事は分かってる。

だからイモータン・ジョーの宗教にハマる。

派手に死んだら英雄の元へ行き、そして生まれ変わる。

 

やるせないですよね。

彼にとって、ゆっくりと死んでいく事よりも”勇敢に死ぬ事”こそが彼にとって”生きる事”

死ぬことを真剣に考えるからこそ懸命に生きている。

弱い存在なのに力強い。

だから僕は彼に感情移入出来ました。

 

彼の最期、そしてその魂を受け取る人。

泣けます。

 

フュリオサの故郷で種を大切に持っているお婆ちゃんと仲間たち。

砂漠で生き残るために銃とバイクを使いこなしていて顔付きがカッコイイですね。

 

婆ちゃんの最期、そしてその種を繋ぐ人。

泣けます。

 

この映画は商品でありつつも作品性の高い人間賛歌だな、と思いました。

限られた資源の中で、皆が懸命に生きている。

自分の命と使命を燃やしながら生きている。

 

それが胸を打ちました。

ちょっと、ニュークス案外長生きじゃん、

とは思いましたけどね。