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俺ら東京さ行ぐだ by Goosehouse

 

自分が生まれた小さな村に対するささやかな絶望。

 

退屈の中に生れてくる小さな希望の芽。

 

東京に出よう。

 

そんな気持ちが段々高まって行き東京を考え始めると住んでいる村が

余計みじめになってくる。

 

きっと東京に出ればきっとつまらない自分も山を買える。

 

そうだ。

 

そうしよう。

 

キラキラしたイメージがどんどん高まっていく。

 

こんな村嫌だ。俺は自分が生まれた村が嫌いだ。東京に行く!

 

でも。

 

でも。

 

どこかで感じている。

 

自分を育ててくれた村を捨てる後ろめたさ、罪悪感。

 

東京に対する煌めきが強いほどその罪悪感も濃くなるのに彼はその影を見ないようにしている。

 

だって彼は東京という煌めきを見つめているから。

 

でも僕たちは知っている。

 

煌びやかな光の正体は、孤独と退屈な人達の平凡な生活の灯である事を。