キングスマン

評価が高いようだったので楽しみに観に行ったら正直そこまで楽しめませんでした。

もう少しシュタイリッシュで苦みのある映画なのかと思ったら案外そうでも無くて・・。

 

Xメン-ファーストジェネレーションやキックアスは結構現実の”苦み”とそれに対する”共感”があり、そこに洒落た雰囲気も感じられたのですが今回はあまりそこが感じられなくて。

もう少し主人公が義父に苛められていたら共感できたのかもしれないけどデクシー割と強そうだし。キングスマンという機関に所属するテストも割とこなせるし。

悪役の動機もありきたりだし、コリン・ファースマーク・ストロングはもう少し魅力を引き出せるんじゃないかと思ったり。

教会の殺し合いも「差別主義者の殺し合いだからアリでしょ!祭りだし!」という感じで免罪符を付ければ何やって良いっしょ的な感じが個人的に合いませんでした。

 

007とタランティーノ風味を掛け合わせたらなんか中途半端なモノが生まれちゃった様に見えてしまいました。何か雑に感じるんだよなぁ。散漫としているというか・・・。

 

でも後半の見せ場はテンポ良くて入り込めました。ソフィア・ブテラはカッコ良いし、ソフィー・クックソンはチャーミングでした。

サミュエルLジャクソンの醸す緊張感も好きです。

 

以前キル・ビルVol1を仲間内で見た時に僕は楽しかったんですけど、先輩が「タランティーノだから皆喜んでるだけじゃね?」って言ってたのを思い出します。

あの頃の先輩もこんな気持ちだったのかな。