before a sunrise

どんだけロマンス有り余ってんだ。

旅行先で出会った男が女をナンパしたら結構ウマくいって話してたらドンドンお互いを好きになって、また此処で会おう。
と約束したところで終わる。

まず旅先でナンパしてウマくいく可能性がハードル高い。
そして話していたらお互いの会話が噛み合うというのもハードルが高い。

この男は彼女に会うまで何回ナンパを繰り返していたんだろう。と思う。

それなりにモテてきた人生じゃなければ全く知らない旅先でナンパし、知らない街並みを歩くのはかなり難しい。

恐ろしい程の胆力とコミュ力がないとこんな行動は取れない。

彼女のほうも同じ事が言え、男が変な行動を取っても捌ける自信、そんな事をする様な男ではないと見抜く洞察力、さらに恋愛関係に持ち込める女子力というか自己陶酔力、がないとこの物語は盛り上がらない。

つまりこの二人は相当な恋愛力の持ち主だ。
正直言って羨ましい。

デートの度に話題を考え、思い浮かばず会話に詰まり、女の話しを聞くことに徹するんだ、というアドバイスに従って聞くことに徹しても、もう聞くことがない!彼女はツマらなそうな顔をしている…!心の中で出川哲朗がヤバいよ!ヤバいよ!と警報を鳴らし立ちすくむ俺…というのを繰り返してきた僕としては、好きになった女性に、トキメかない…とフラれた僕としては爆発しろ!と心の中で叫ぶことすら出来ず、…世界が違う…。とうなだれる事しか出来ない映画でした。