映像的な世界観は上手く作れているのに、イマイチ突き抜け感が無いのは脚本のせいだと思う。
僕は基本的に脚本の構成よりも映画そのものに勢いがあれば気にしないし、矛盾点は拘らないというより、気付けない事の方が多い。
それでも本作の脚本は雑だと思ってしまう。
罪の重さと比較すると、共感力の高い犯罪者達。
その共感力があれば犯罪起こさなくて良いのに。
お涙頂戴のシーンを入れるならひたすら自分の事しか考えないキャラクターにして突き進んでくれた方がヌケが良いと思う。
どうせ世界を破滅から救ってもまた犯罪起こすんでしょ?
という言葉が頭をグルグル回って集中できない。
それを考えるとデッドプールは同じ様な悪キャラでエグいジョークも悪ノリな残酷描写も突き抜けてる。
チョイ古な音楽、普段は悪役だけど、悪役から大切な人を助ける、という同じ様な構成なのに何でこんなに差が着いた…。
スーパーマンやバットマンの世界観ならこの前の作品で本作のキャラクターをチラ見せさせないと、キャラクター紹介でストーリーの3分の1を使って物語が薄くなる事を防げたんじゃないか。
なんか全体的にとっ散らかってしまっている印象。
ウィル・スミスが美味しかった。
ほぼ彼の為の映画でした。
日本市場向けのオマケキャラだと思ってたけど意外にカタナの衣装が一番カッコいい。
案外美味しい役でした。
けど「見えない!」はちょっと笑っちゃう。