Life Is Strange

ロールプレイングゲームは中学生の頃に

聖剣伝説2をやったきりしていないが

一緒にやろうと言ってくれた人がいたのでやってみた。

ゲームの内容は芸術系の高校に通うマックスが

ひょんな事から時間を巻き戻せる能力を手に入れる。

そして親友クロエと5年ぶりの再会を果たすがクロエの様子は以前と全く変わっていた。

同じ高校の女子生徒の失踪をクロエと追い掛ける内に事件に巻き込まれていく。

という話し。

 

地味で真面目なマックスに対し正反対のクロエが魅力的だった。

向こう見ずでワガママですぐに人に責任を擦り付ける。

でも失踪した友人の為にアツくなったりして。

 

面倒臭い奴なのにどこか放っておけない。

 

思春期の繊細な不安定さとその時期にしか

感じられない新鮮な空気の匂いを画面から感じた。

アンニュイな雰囲気の音楽もそんな年齢にあっている。

製作者は思うにオッサンなのだろうけど

良くこんな雰囲気を作れるな、と思う。

不安定な自分と周囲の人間関係や未来を

持て余した時期は歳を取ると忘れてしまう。

 

何で女子二人が主人公なんだろう、と考えた時

宮崎駿が少年を主人公にしないのは

自身の敗北してきた過去を思い出してしまうから、

という様な事を言っていたけどそれは海外でも同じなのだろうか。

ゲームユーザーは男性が多いから女性キャラに

幻想というか妄想を抱きやすいのだろうとも思う。

 

でも身近にいる実際の思春期中の女子の闘争心と

反発心はクロエの20倍はありそう。

 

自分に自信が無い分他人にも厳しいし、

でも、主人公達が少年キャラの場合はより上下の序列が厳しいし、

暴力的になりすぎてしまうのだろう。

 

製作者は男嫌いなのか?

悪夢のシーンでマックスを探すのが

全員男キャラなのは何故なのだろう。

 

それでも感じの悪い同級生の内面の自信の無さや、

イジメっ子の知られざるプレッシャーが描かれているのは

そのキャラクター達を身近で魅力的にしてくれた。

 

ラストまでプレイして思うのはマックス不憫過ぎるよ。

良い子なのに。

俺はネイサンやビクトリアと同じ様に嫉妬したり

反発したりで同級生をそこまで強く想えないよ。

 

マックスとクロエの関係は誰も傷つかない皆の願望、幻想だと思う。

 

後半の悪夢の中でクロエとの鮮やかな思い出が

マックスの前に現れるけどそこまで想う相手が

いる学生時代を過ごしたかった。

 

でもそれを美しく思うのは皆どこかで

マックスとクロエの様な関係を築きたいと

思っているんだな。

 

あとポンピドゥーって犬の名前、

良いセンスしてる。