この世界の片隅に

俺はこの映画に何を期待していたのだろう。

戦時中の映画で広島の話しなのだから

大体のストーリーは想像ついたろうに。

大切な人が不条理に死んでいくのは事前に想像出来たろうに。

こういう重くて悲しい作品は苦手なのに。

 ネットで絶賛されているからつい観に行ってしまった。

 

すずが色々と生活を工夫していくのは楽しかったけど。

鬼畜米英許すまじ!

とも思ったし

そもそも何でこんな戦争始めた!

とも思った。

 

でもそうだよなー。

戦争映画ならこういう話しになるよなー。

という感じ。

NHKが作った映画みたいに感じた。

 

ただ呑気に生活をしている間に本土空襲は近付いて来て、

いざ空襲が始まったらそれまでどこか他人事だった戦争が

目の前に立っていて、あっという間に大切な人を、肉体を、優しい世界を奪っていく。

穏やかな心もあっという間に荒んでいく。

という過程を表現しているのは凄い。

はだしのゲンもそうだけど、辛いなぁ。

 

今も中東で同じ事が繰り返されているのを考えると

ホントに人間は滅んだ方が良いと思うよ。

 と、思いつつものうのうと生きてるけど。

 

テアトル新宿で観たのだけど満席で立ち見のお客さんも。

立ち見する程楽しい映画じゃないと思うけどなぁ。