初泣き! ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ

マックス(タイッサ・ファーミガ)の母・アマンダは売れない役者。
代表作はB級ホラーですぐにジェイソン的な奴に殺される役。

少しスレているけれど同時に少女な部分も失っていない。
毎月の電気代にも困るけどマックスは娘としてそんな母と上手くやっていた。

しかし突然そんなアマンダを亡くしてしまう。

時間が止まったマックスに空気の読めない友人が
アマンダが出ているB級作品シリーズのオールナイト上映に誘う。
映画の中で笑うマックスの母。
若いころの母を見てマックスも微笑む。
しかしこれからアマンダは殺されてしまうシーンだ。
外に出ようとマックスが席を立った時、館内から火の手が上がる。

入口に群がる観客。
友人達と共にスクリーンの後ろから逃げようとスクリーンを切り裂くと
そこは映画の中だった。
そしてマックスは3年前に死んだ、映画の中のアマンダに会う。
映画の中のアマンダは中盤には殺されてしまう役。
マックスは母を死なせないと決意する。

マックスと友人達は映画の世界から抜け出せる事が出来るのか。
マックスとアマンダはどうなるのか。

泣きました。
もう上記のプロットを知った時点でこれは絶対面白い!と思ってDVDを借りました。

面白そうなプロットだから期待値が上がってしまい、
それを頑張って下げて見た結果、泣きました。

映画を見始めて3分で、この映画オモシロい・・!と確信できます。

僕自身母をガンで亡くしているのでマックスの気持ちに近い所があります。
そこをガンガンこの映画はエグって来ます。

これは母を亡くしていないと分からない感覚かもしれません。

ホラー映画のお約束をコメディタッチなパロディとして描きつつ
友情やアマンダとの絆を描く脚本が素晴らしいです。
B級映画の役を演じているアマンダと、母であるアマンダのセリフのが交差する瞬間。
嫌な奴が実は良い奴であると思えるちょっとしたセリフ。上手いです。

一見嫌な奴が実は良い奴だったり、バカな奴が最後まで憎めないバカだったり
愛に溢れています。

マックス達が迷い込んだ映画の中のアマンダはもう少し若い設定なので、
どうしてもマックスとの年齢差を感じてしまいしたが、
最後にはどうでも良くなっちゃう。むしろその年齢差がイイ!ってなる。

観て良かった!!と心から思える映画でした。


Kim Carnes - Bette Davis Eyes (Lyrics)

 

劇中に流れるこの歌。

ベティ・デイヴィスの瞳”ですがベティ・デイヴィスはハリウッド史に残る名女優。

世間には売れなかったアマンダですがマックスにとってはアマンダは・・・という事ですね。

隙がなさすぎる!