面白かったです。
映画を観た翌日になっても面白かった、としか言えない。
オープニングのスローモーションシーンで"脚本家 本当のヒーロー"って紹介があった時点でこの映画の楽しさは保証された気がしました。
デッドプールはおしゃべりで、観客に対しても話しかけてくるレアキャラなんですが、
色々な映画に対するデッドプールの皮肉はイチイチ頷きたくなるほど本質を突いてる。
「製作費ないの?」
「96時間の娘ってマヌケ過ぎるだろ」
などニヤっとさせてくれる一言が満載でした。
この映画を製作してる人達も楽しそう。
「マカヴォイとかウルヴァリンとか時系列ワカんねーよ」の一言は
マーベル好きなら皆思ったでしょう。
ウルヴァリンのスピンオフX-MEN ZEROにデッドプールが登場し、役者も今回と同じライアン・レイノルズさんだからソッチに時系列合わせるのかな。
と思いきやS.H.I.E.L.D.Sの空中戦艦「ヘリキャリア」も出てくるし…。
(イケメンな頃のライアンさん 。若かったなー。 forn X-MEN ZERO)
しかしウェイド・ウィルソンの造形も良いっすねー。
傭兵やってて口が達者で強くてっていうイケ好かない野郎なのに彼女を見る時のおびえた子供の様な目。
WHAM!について語る時の無邪気感。
不良なのに陽気で人気がある学校の先輩みたいです。
最終的には全身ピザ男になるからイケメンこの野郎!っていう嫉妬も躱せる無敵感。
俺もデッドプールになりたい。って男子は皆思います。いやあの顔は嫌か。
マーベルはX-MENの差別被差別問題や、アベンジャーズやバッドマンの様な正義とは何か、という答えの出ない十字架を背負った作品ばかりで正直しんどかったんですが、デッドプールの様な人間味あふれるキャラクターを眺めているのは楽しかったです。
ちょっとアントマンと被るような気もしなくはないけど。
観客に話しかけるっていうのもなんか一緒に映画を観ている共犯者みたいで楽しい。
(第四の壁って言うらしいけど第一~三の壁ってどんな壁なの?)
ほかの登場人物も皆いい味出してました。
(ネガソニックなんとか。可愛い。)