ちはやふる~下の句~
「白波会に行っても良い。
でも二度と此処には戻って来るな。」
真島カッコいいなー。
こんな厳しい事を説得力を持って言える様な人になりたい。
能力・人格を磨くの大変そうだけど。正にリーダー。
そして
「なんかお前も一人でカルタ取ってんな。」
「もっと私達を頼って良いんですよ。」
肉まん良いヤツだなー。
カナちゃん天使だなー。
机くんの上目遣いキモいなー。
お前ら皆良いヤツかよ。
もうね、職場の人間関係にウンザリしている様な人たちが見たら
そんな人間いねーよ!って発狂しそう。
でも映画の中くらいはこんな奴らがいて欲しいよね。
夏の日本家屋、制服姿の男女の高校生が部屋に二人きり。
カルタで心を感じ合うってエロスだなー。
からの終盤の
「…アンタか」
この三角関係も、良いよ!
この「下の句」はほぼ綾瀬、新、真島の三角関係だから「上の句」でチームを描いておいて良かったな、と思いました。上の句だけならなんで肉まん、カナちゃん、机君が同じチームとして所属しているのか分からなくなっちゃうし。
ちょいちょい挟まる引きの風景が綺麗でした。やっぱり福井県なのかな。
音楽や引きの風景を味わえるのは映画館で鑑賞して良かったなと思います。
それにしても綾瀬はストーカーか。練習中は練習に集中しろ。
白波会の原田先生が言う
「ちはやちゃんとメガネ君は自分がなぜカルタをしているのか考える時期になったんだ。」とか
自分がスランプになった時に「楽しかった頃をイメージする」とかってセリフは色々と迷っている大人にこそ響くセリフも多いと思います。
映画としては「上の句」の方が、強くなりたいのに強くなれない机君とチームの在り方。
綾瀬に対する恋心を持ちつつも、情けない自分をどうして良いのか分からない真島。
カルタに対する真っ直ぐな思いを持つ綾瀬。
カルタの歌の意味が過去と現代をつなぐ普遍性の再発見。
等の要素が詰まっていて且つそれを無理なく一本の映画に収めた監督の鮮やかさが光るのに対し、
本作ではややパワーが落ちているとは否めません。
それでも楽しかったですね。
映画館内に運動会の振り替え休日で来てた子供たちがうるさかったからホントに言いたかった。
「この映画館から出ていけ。そして二度と此処には戻って来るな。」