ドクターストレンジ

面白かった。

予告でインセプションの様に時空がよじれてビルが倒れて行くのを見て

映画館で観ようと思ったけど映画館で観て正解でした。

 

インセプションの様な大規模な特撮CGは大画面で観てこそだし、

トレインスポッティングの様な狂った色彩美も脳を刺激してくれます。

合間合間のコミカル演出も楽しくてストーリーより絵力と緩急のあるテンポで攻めて来ます。

 

 マッツ・ミケルセンのムダ使い問題。

存在感のある役者なのでもっと美味しい役をやらせてあげて欲しいなぁ。

存在感がありすぎて逆に使いにくいのかな。

でも拘束具のシーンはマッツも楽しそうに演じてて良い。

現場で楽しんでいる感が伝わってきます。

 

師匠役の中性的な女性はナルニア国物語の魔女役の方だったのですね。

穏やかに笑いながら主人公を超常現象の世界に叩き込んだり

ヒマラヤに置き去りにしたり

時には微笑みながら困った表情を見せたり

奥行きのある表情が印象的。

美しすぎて、人ならざる者という雰囲気があります。

 

しかし闇の力というのが一回観ただけではよく分からなかったし、映像ばかりに目が行ってキャラクターの名前が覚えられません。

 ラスボスとの決着の仕方は新しいな、と思ったけれど。

でも今回のラスボスはアベンジャーズが戦ったどんな敵より怖くないか。

少年ジャンプの悪役インフレ問題はここでも蔓延っている気がします。

 

トレインスポッティングって作品名出したから思ったのだけど、今回のストーリーって有能な外科医が事故の後遺症で心を病んで旅先のヒマラヤでドラッグに出会ったって話の方がシックリ来るのは僕だけですか。僕だけですね。

そのキメちゃった世界を観ているのが楽しいのだけれど。

 

 

 

ラストの、新たなヒーロー誕生!

で終わるのもマーベルファンとしては分かる。分かるんだけど、正直そのテンプレート飽きてきた。

 

そのテンプレートの黒人がなかなか主役になれない問題。

ドクターストレンジにはモルドが

キャプテン・アメリカではファルコンが

アイアンマンではローディ中佐が

 

黒人は永遠に白人のパートナーもしくはセカンドポジションなのかなぁ。